問題解決力とは

“組織業績や企業業績を大きく向上させる“
ための考え方であり行動の仕方です

  

問題解決力を身につけることのメリット

問題解決力を身につけると、個人も企業大きなメリットが得られます

個人のメリット

“新しい能力の開発”

  1.  重要課題に気づける
  2.  ビジネスにおける判断力が上がる
  3.  新しいアイデアを数多く考え出せる
  4.  説得力のある文章表現や説明ができる
  5.  結果、自分の成長曲線のカーブを大きく高められる

  
問題解決力とは“持続的な企業の成長を実現する“のに不可欠な能力です。
個人にとっては、必要な情報を収集し分析することで、重要課題が発見できるため、業務遂行において正しい判断ができるようになります。ロジックを学ぶことで、秩序正しく考えることが出来るようになり、自分の考えを聞き手に伝えるための、説得力のある表現法や文章構成ができるようになります。これは、学校や企業で学んできたこととは、全く異なった新しい能力の開発であり、今までと異なった世界が見えてくるようになります。
  
  

企業のメリット

“組織能力の進化による業績向上”

  1.  指示されたことだけではなく、自ら提案する人材が育つ
  2.  事実ベースでの適切なコミュニケーションがとれる
  3.  仕事の優先度をつけられるようになり生産性が高まる
  4.  トラブルが発生した時の対応力が高まる
  5.  社内のやる気の醸成と学ぶ文化づくりができる

  
問題解決力を学んだ人が多ければ多いほど、より良い会社を作り上げようとの文化が醸成され、持続的成長を可能とする企業となります。もはや、経験則が通用しない時代であるからこそ、問題解決力は経営陣も管理職も新入社員も、階層を問わず全員が学び、身につけるべき能力なのです。問題解決型の組織においては、役割や目的を考えた上で仕事をが行われるため、生産性は向上し、大きな成果を生み出せる体制が構築されます。学び続ける組織風土が、より大きな成果実現を可能とするのです。
  
  

問題解決力の必要性

  • 問題解決はビジネスにおいて不可欠な能力である
  • 新卒採用ではトップ10、人気企業・大企業ではトップ3に入るほど、リーダーや経営人材育成においても重要視されている
  • それなのに、「問題解決力」は不足していると考えられている

  
問題解決という言葉は世の中にあふれており、ビジネスの現場でも「問題解決」は不可欠の能力として認識されています。大手企業で重視されるスキルについての調査として、一般社団法人 経済団体連合会の新卒採用に関するアンケート調査があります。2004年から2018年度の調査を見てみると、TOP4は常に「コミュニケーション能力」「主体性」「チャレンジ精神」「協調性」となっています。
  
  

資料:経団連「新卒採用に関するアンケート調査」2004から2018の、②選考にあたっての重視点の2018年上位10に入る項目を遡って集計し、問題解決力検定協会によりチャート化

  
  
問題解決力に関する項目は、「論理性」と「課題解決能力」があり、いずれも10位以内に入っています。特に、「課題解決能力」は「ストレス耐性」と共に、2016年から調査項目に入ってきており、新たに重視されるようになってきていることが伺えます。
  
  
また、同じ2018年のアドビの調査によれば、大手企業・人気企業においては、新卒採用で重視する資質TOP3は「課題解決方法の発想力/着想力」「課題発見能力」「情報分析能力」となっており、社会の環境変化に伴い、「問題解決」の能力がより強く求められるようになっていることが伺えます。
  
  
リーダー育成においても、問題解決力は重視されています。経済産業省の「経営人材育成」に関する調査結果報告書(2017年実施、上場企業の経営人材育成責任者および代表者・CEO対象)においては、経営人材の育成内容として、「自社の経営課題解決」が3番目に上がっています
  
  

  
  
ただ、この、「問題解決」という言葉は、戦略系コンサルティング会社の活動の中で生まれてきた考え方・アプローチであるため、学問的に体系立てた考え方があるわけではありません。言葉自体も、英語ではProblem Solvingですが、日本語では「問題解決」「課題形成」「課題発見」「創造的問題解決」など、様々な表現が混在しています。

「問題解決」自体が幅広い概念であるため、その内容についての理解も人によって異なり、どのように学び、どのように実践すれば、問題解決力が身につくのかも明確になってはいません。上記のアドビの調査では、就職人気企業の人事担当者が、「課題解決の発想力/着想力」について今の学生は会社が新卒採用に期待するレベルを満たしていると考えている割合は、たった32%にすぎません。

問題解決力検定協会では、この、「問題解決」がどのようなプロセスで行われ、それを身につけるためにどのような能力が必要なのかを明確にし、体系的に学び、その結果を可視化することを目指しています。
  
  
  

問題解決力獲得のプロセス

  • 問題解決とは本質的問題を発見しそれを解決していくための考え方・アプローチである
  • 本質的問題の発見フェーズと、発見された問題を解決していくフェーズに分かれる
  • 問題解決力検定協会では、「問題解決」を実践するための必要要素を大きく8つに分解した

我々の考える問題解決は、目標を理解し、問題を発見し、解決を実現し成果につなげるまでのすべてを含んでいます。
  
  

  
目標を理解し、本質的問題発見と解決策の立案をし、解決策を実施するという大きな流れを分解すると、一番重要な真ん中のプロセスは、本質的な問題を発見し、本質的な問題に対してどのように解決するかを設計することにあります。これは、情報を収集し(事実データの収集とインタビューからなります)、分析し、整理統合しまとめ上げることからなります。また、解決策に取り組む仲間を作り、成果につなげるためには、人を巻き込みつつ実践していく必要があります。
  

問題解決力検定で定義した8つのカテゴリーは、それぞれ、問題解決を行うための不可欠な要素となっています。
  

  

ビジネスの基本

そもそも、ビジネスについての基礎知識がないと、現状を正しく理解することができません。基本的な経済についての知識、ビジネスセオリーや、会社の財務の理解の仕方などは身につけておく必要があります。

問題解決の基本

本質的問題を発見し、その後それを解決するための施策を立案していくという全体の流れ(アプロ―チ)を理解している必要があります。

情報の収集

問題を発見するための「材料」となる情報を特定化し、それらをどのように収集するかを理解している必要があります。

チャートの作成

集めた情報が、そのまま活用できることは少ないので、情報(定量的データも定性的データも)をグラフやコンセプトチャートにして分析することで、意味合いを抽出していく必要があります。そのため、どのように分析を行うかを理解しておくことが重要になります。

質問力

情報収集のなかで、人にインタビューすることで、相手の考えを引き出していく力は特に重要となります。質問と対話をどのように行うべきかを理解しておく必要があります。

論理的思考

分析した情報の意味合いを「ようは何なのか」理解していくためには、情報を整理統合しまとめ上げる必要があります。その時に、論理的思考として、フレームワークやMECE、順序や帰納法、演繹法など、論理的思考(ロジカルシンキング)ができる必要があります。

文章構成

ビジネスにおいては起承転結型ではなく結論中心で考えを述べる必要があります。そのためには、ピラミッド構成でビジネス文書を作成する力が必要となります。帰納法と演繹法が特に重要となります。

人の巻き込み

成果を実現するためには、関係する人々に、目標を理解し、協力、活動を実践してもらわなくてはならない。そのために、リーダーシップやプロジェクトマネジメント力、コミュニケーション能力などを駆使して、人を巻き込んでいく必要がある。
  
  

問題解決力を身につけた人(組織)は戦略、インフラ、仲間の巻込みという3つの力をもって企業の持続的な成長を実現することができます。
  
  

  
ご自身の問題解決能力のレベルを知りたい方、どの部分を伸ばせば問題解決力を伸ばすことができるのかを知りたい方にとって、「問題解決力検定」は的確なアセスメントを行うことができるので、問題解決の学びの効果と効率を高めることができます。